「理科を苦手から得意に変えるために③」

 移動型学習塾をやっています"学習塾ボタニカ"と申します。

 こちらの記事では、学生の悩み相談や受験の情報発信していきます。
何か学生さんや保護者の方のヒントになればと思います。
 理科の苦手には大きく分けて3種類あるということをお話ししました。
①計算が苦手
②専門用語の暗記が苦手
③現象の理解が苦手
みなさんは、特にどれが当てはまっているでしょうか。全部だよ!という人もいるかもしれませんが、まずは一番苦手だと思うものから克服していきましょう。
 

①計算が苦手

 理科で登場する計算式というのは、数が多くありません。覚えるのが難しいと思っても、テスト前に公式集を必ず見直す癖をつければ、そのうち覚えられる程度の数です。問題となってくるのは、どこにどの数値をあてはめてよいのかわからないということです。あてはめるべき数値を探す際、表やグラフのどの部分を見てよいのかわかりません。
そういった人は、式と一緒に単位を覚えるように、そしてあてはめるべき数値は必ず単位を確認するようにしましょう。例えば、オームの法則の式に電圧と電流の数値を代入して、抵抗の値を求める問題があるとします。電圧の単位はV、電流の単位はAです。V=RIという式を覚えていたら、Vの部分には電圧しか代入しないでしょう。式のうち一つでも、可能なら二つ以上単位を正確に覚えていたら、変な数値が出てくるといったミスは減らせます。
 

②専門用語の暗記が苦手

 専門用語の暗記が苦手な人は、漢字に注目して名前の意味を考えてみましょう。
例えば植物の根の成長点を守るために存在する根冠は、根っこの冠(かんむり)と書いて根冠です。かんむりは大事なところに被るものですね。
このとき、適当に語呂で覚えるような方法もありますが、先の例のようにその単語自体の意味をしっかりと考えていくと、専門用語も実はわかりやすい名前であることがわかります。
 

③現象の理解が苦手

 理科は日常の当たり前を科学的に考える学問です。だからこそ、日常生活で起きていることにあまり疑問を持たずに生活していると、現象のイメージがわきづらく理解から遠のいてしまいます。でも、興味がないものはないのだから仕方ありません。
そういった人には、手間はかかりますが、テキストの図をしっかりと自分の手で書いてみることをおすすめします。例えば、双子葉類の葉、根、維管束の図と単子葉類の葉、根、維管束の図を隣に並べて書いてみましょう。丁寧に図を写しているうちに、問題の図でどこかが違っていたら違和感を感じるようになると思います。
その上で、日常生活で草むしりなんかをしたときに葉の様子や根の生え方が、授業で習ったこと、自分のノートに書いた図と一致しているということに気づける瞬間があれば、理科の楽しさに気づけるかもしれません。
 
 以上、三つの苦手から理科を得意にするための方法を考えてみました。具体的な解法というわけではありませんが、少し意識するだけでぐっと問題が解きやすくなると思います。
ぜひ、一つ一つ苦手を克服し、理科を得意教科にしてください。

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