志望校についてpart2

大阪で移動型学習塾をやっています学習塾"ボタニカ"と申します。
こちらの記事では、受験生の悩み相談や受験の情報発信していきます。
何か学生さんや保護者の方のヒントになればと思います。

今回は以前の志望校についてという記事の続きです。
前回の内容をざっくりまとめると…
  1. 志望校のことを考えてやる気出していこう!
  2. 志望校が本当に自分に合っているのか調べておこう!
  3. 高校が来てほしいと思っている生徒はどんな生徒かも調べておこう!
といった内容でした。
今回は最後の3番目について、実際の入試でどんな影響があるのかという部分について話します。



例えば…
面接のある入試では「なぜこの学校を選んだのですか?」と聞かれることも多いですよね。
そんな時、ほとんどの人は「なんとなく選びました。」と言うより、精一杯その学校に来てほしいと思ってもらえるような答え方をするはずです。
そのためには、どんな人に来てもらいたいと思っているか、ということをあらかじめ調べて知っておく必要があります。

特に公立高校では"アドミッションポリシー"という形で求める生徒をわかりやすく発表してくれており、それに対して自分はこんな生徒ですよ、ということを"自己申告書"というものに書くことになっています。
作文用紙みたいなもので、言ってしまえば、面接の受け答えの代わりに文章で伝えるということですね。
面接の場合、どの質問にどう答えたら何点とか合格ということが発表されることはありませんが、こちらは結構はっきりとしたルールが定められています。

アドミッションポリシーと自己申告書


ではこの二つが入試のルールの中でどのように使われるかを見てみましょう。

まず上位90%の成績の人は合格が決まります。
そこから上位110%までの成績の人は"自己申告書、調査書の「活動/行動の記録」がその高校のアドミッションポリシーに極めて合致する者を優先的に合格とします"となっています。
そして最後に残りの人から成績順で100%の定員になるまで合格になります。
(ここで言う成績は内申点プラス入試当日の点数のことで、内申と入試の点数の比率は受験する高校によって変わります。)

わかりやすく定員100名の高校で例えると、
成績90位までの生徒は合格
成績91位から110位までは、まずアドミッションポリシーに合う生徒が合格
成績91位から110位までの残りの生徒で、定員の100名になるまで成績順に合格
という順番で合格が決まるということになります。
ここで重要なのが2番目です。
アドミッションポリシーをしっかり読んでそれに合う自己申告書を書くことができていれば110位でも合格になれる可能性があるということです。
反対にアドミッションポリシーに合わなければぎりぎり100位でも不合格の可能性があります。
ちなみに昨年度の大阪府公立高校の入試で、普通科の競争率は1.18倍だったようです。
これを先程の定員100名にあてはめると、118人の受験生のなかで110位までに入れば合格の可能性があるということになります。


合格も不合格もあえて"可能性"という言葉を使いました。
その理由は"自己申告書、調査書の「活動/行動の記録」がその高校のアドミッションポリシーに極めて合致する者を優先的に合格とします"というところの調査書にあります。
自己申告書は自分で書きますが、調査書は中学が用意する内申点などが記載されているもののことです。
つまり、どれだけ完璧な自己申告書を仕上げても、調査書に書かれている内容が違ってしまうことがあるということです。
そうならないために
  1. 嘘や誇張で必要以上に良く見せようとせず、ありのままのことを書くようにする。
  2. 他人(中学の先生)にどのように見られているかについても客観的に考える。
  3. 1、2を守りながらアドミッションポリシーに合う内容を見つけて書く。
といったことを意識するようにしましょう。
そして何より上位90%に入れば文句なく合格なのですから、そこに入れるだけの学力をつけることが一番確実な合格への道だ、ということも忘れずに受験勉強に取り組んでくださいね!

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